上手な弁護士との付き合い方
法律事務所とどのように付き合ったらよいか分からない、
というお話をいただくことがあります。
また、弁護士は、訴訟問題に発展したときや、
トラブルが発生したときでないと相談することがないと
思っていらっしゃる方が多いです。
そんなことはありません。
むしろトラブルが発生しないようにするためにこそ
日頃からご相談いただく関係を築いていただいたいと
弁護士としては願っています。
たとえば、当法律事務所には廃棄物処理法(廃掃法)に関する問題
について、多くご相談をいただきますが、廃棄物処理業を
行っている会社さんを例にとりますと、
廃棄物処理法は非常に規制が多く、かつ、
規制が厳しい法律です。
廃棄物処理法に違反があると、すぐに
・ 行政指導、
・ 行政処分
を受ける可能性があり、
一歩間違うと、あっけなく許可取消処分を受けてしまう場合があります。
そのような、「うっかり」による廃棄物処理法違反を防ぐために
たとえば、当事務所では、顧問会社様には、ふと気になることがあれば
メールでも電話でもFAXでもいいので、ご相談いただきたいですし、
新たな契約を締結する際には、是非、メールかFAXで
契約書を見せてください、とお伝えしております。
日頃から細かくチェックすることで、「うっかり」による
廃棄物処理法違反の可能性を少なくしていくことができます。
また、トラブルが発生し、訴訟に発展したとき、
裁判所は、驚くほど契約書等の書面の証拠があるかどうかしか見ません。
そこで、契約書等の作成時に、いかに訴訟に発展したときに証拠として
戦える契約書を作成することができるかが大切になります。
訴訟で戦える契約書を作成することは弁護士だけができる技術です。
「予防的医療」という言葉があります。
病気にならないようにするために医師に日頃から見てもらいましょう、
という意味で、健康診断とかもその流れにあります。
これに対して、当事務所では「予防的司法」を重視しています。
日頃から、違反や違法行為を防ぐために、「あれ?」と思ったら
お気軽にご相談していただくことによって、
違反、違法行為を防ぎ、行政処分等に発展することを予防します。
また、契約書等をきちんと作成することによって、
日々のトラブルの発生を防止し、
トラブルに発展したとしても、訴訟で戦える契約書を作成します。
もっとも、訴訟で戦える契約書があると、
訴訟に発展すること自体を防ぐことができます。
芝田事務所は、皆さんの主治医的な法律事務所になれればと
願っています。