プラスチックとは?②
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「プラスチックとは?①」に引き続き、
プラスチックとは?① | 廃棄物処理法とともに50年 | 弁護士法人 芝田総合法律事務所 (shibatalaw-ginza.jp) プラスチックとは何か
について検討していきます。
「プラスチックとは?①」でも触れたように、
現在、バイオプラスチックの研究開発が盛んであることを
ご紹介いたしました。
そして、バイオプラスチックとは、
原料として植物などの再生可能な有機資源を使用する
バイオマスプラスチックと、
一定の条件の下で微生物などの働きによって分解し最終的には、
水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックがあることを
ご紹介いたしました。
と、ここで、疑問が生じます。
「プラスチック」とは?
プラスチックとは、石油由来のものだったのでは?
「プラスチック」とは
プラスチックとは、「合成樹脂」といわれます。
樹脂とは、松や漆などの樹木から分泌される樹液が固まった天然の樹脂のことですが、
プラスチックは、樹脂のような成形しやすく可塑性(かそせい)を有することから
樹脂にちなんで人工的に合成された樹脂として「合成樹脂」と呼ばれています。
また、プラスチックとは、
「主に石油に由来する物質を主原料とした可塑性のある物質」
とされています。
現在、石油に由来しない植物を原料としてのプラスチックが
研究開発されており、国は、2030年までに200万トンの
導入を目指すとされています。
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2030年までにバイオプラスチックを200万トン導入すると聞いても、
それがいったいどういう量なのか分かりにくいと思いますが、
2020年の樹脂生産量は、969万トンでした。
2020年のプラスチック生産量の約2割を
バイオプラスチックにしようという目標です。
海洋プラスチックごみなどは、石油由来のプラスチックが
分解されることなく海中に半永久的に存在するため、海洋生物を傷つけ、
あるいは海洋環境を汚染することが問題となっており、
最終的には二酸化炭素と水にまで分解する性質を有する
生分解性プラスチックの導入は一つの問題の解決になると考えます。